賃貸住宅も十件十色です

田舎から上京し、初めて1人暮らし用の賃貸住宅に住みました。びっくりしたのは東京の賃貸住宅は隣の人の顔すら知らないでいる人が多いこと。ごくまれに玄関先で顔を合わせると挨拶はしますが、お互い顔もよく見ずに形式的にします。田舎育ちの私は都会の近所付き合いの皆無に寂しさを覚えながらも「どうせ賃貸住宅だし、ずっとここに住む訳じゃあるまいし」と思い、その生活が数年も続けばそれが当たり前になりました。都会の賃貸住宅ってこんな冷たいかんじか、と。

数年経ち、結婚して旦那と2人田舎の賃貸住宅に引っ越しました。ファミリータイプの賃貸住宅。田舎の土地柄でしょうか、引越しの挨拶も回り、その後顔を合わせると笑顔で挨拶と時には雑談もします。同じ賃貸住宅でも土地によってこんなにも近所付き合いが変わってくるのかということに驚きました。同じ賃貸住宅に住んでいる人の顔を知っていると、少しくらいドタバタうるさくされても何とも思わないものですね。周りとのかかわりがあると賃貸住宅でも愛着が沸いてくるものです。

数年たち、また別のファミリータイプの賃貸住宅に引っ越すことになりました。そこは3ヶ月に1回住民の会議のようなものがあり、とにかく面倒で更に人間関係が皆ギクシャクしているようなギスギスした雰囲気の賃貸住宅。人間関係の煩わしさに一軒家の購入を検討していたのですが、そんな時に東日本大震災が。原発事故でせっかくの持ち家にも帰れないなどの状況をテレビで見ることになり、改めて賃貸住宅に住むことの身軽さやメリットを考えるきっかけになりました。賃貸住宅は十件十色、隣の賃貸住宅に住んでいたらまた何か違う人生が待っていたと思います。